Cascadelake XeonのTurbo性能について
概要
4月にIntel Xeonの新しい世代(Cascadelake)が発表されました。 Skylake XeonのTurbo性能についてに続いて まずはスペック表からTurbo性能の違いについて比較してみたいと思います。 情報のSourceはそれぞれIntelのDocumentです。 - 2nd Gen Intel Xeon Scalable Processors(Cascadelake) - Intel Xeon Scalable Processors(Skyalke)コア数の比較
Cascadelake(8200番台/9200番台)になってSKUの種類が増えていますが、通常SKUの製品のみで比較しています。 後継の型番が無いものもありますが、今後出てくる可能性はあります。 コア数が変わっていないモデルが多いですが、8200番台になってコア数が増えているモデルは太字にしています。Model(Skylake) | Core(Skylake) | Model(Cascadelake) | Core(Cascadelake) | Comment | ||
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Platinum 8180 | 28 | Platinum 8280 | 28 | |||
Platinum 8176 | 28 | Platinum 8276 | 28 | |||
Platinum 8170 | 26 | Platinum 8270 | 26 | TDP 165W to 205W | ||
Platinum 8168 | 24 | Platinum 8268 | 24 | |||
Platinum 8164 | 26 | - | - | |||
Platinum 8160 | 24 | Platinum 8260 | 24 | TDP 150W to 165W | ||
Platinum 8158 | 12 | - | - | |||
Platinum 8156 | 4 | Platinum 8256 | 4 | |||
Platinum 8153 | 16 | Platinum 8253 | 16 | |||
Gold 6154 | 18 | Gold 6254 | 18 | |||
Gold 6152 | 22 | Gold 6252 | 24 | TDP 140W to 150W | ||
Gold 6150 | 18 | - | - | |||
Gold 6148 | 20 | Gold 6248 | 20 | |||
Gold 6146 | 12 | Gold 6246 | 12 | |||
Gold 6144 | 8 | Gold 6244 | 8 | |||
Gold 6142 | 16 | Gold 6242 | 16 | |||
Gold 6140 | 18 | Gold 6240 | 18 | TDP 140W to 150W | ||
Gold 6138 | 20 | Gold 6238 | 22 | TDP 125W to 140W | ||
Gold 6136 | 12 | - | - | |||
Gold 6134 | 8 | Gold 6234 | 8 | |||
Gold 6132 | 14 | - | - | |||
Gold 6130 | 16 | Gold 6230 | 20 | |||
Gold 6128 | 6 | - | - | |||
Gold 6126 | 12 | Gold 6226 | 12 | |||
Gold 5122 | 4 | Gold 5222 | 4 | |||
Gold 5120 | 14 | Gold 5220 | 18 | TDP 105W to 125W | ||
Gold 5118 | 12 | Gold 5218 | 16 | TDP 105W to 125W | ||
- | - | Gold 5217 | 8 | |||
Gold 5115 | 10 | Gold 5215 | 10 | |||
Silver 4116 | 12 | Silver 4216 | 16 | TDP 85W to 100W | ||
- | - | Silver 4215 | 8 | |||
Silver 4114 | 10 | Silver 4214 | 12 | |||
Silver 4112 | 4 | - | - | |||
Silver 4110 | 8 | Silver 4210 | 10 | |||
Silver 4108 | 8 | Silver 4208 | 8 | |||
Bronze 3106 | 8 | - | - | |||
Bronze 3104 | 6 | Bronze 3204 | 6 |
クロック周波数の比較
今回はいくつかのモデルのCPUについて、使用コア数毎のクロック周波数の変化(仕様上)を見てみたいと思います。 横軸はコア数となっていますが、これはアクティブなコア数、という意味です。 1コアしか使っていない場合に一番高いクロック周波数が得られ、同時に動作しているコア数が増えるに連れて徐々にクロック周波数が下がっていきます。 しかし、熱的に問題が無ければ全コア使った状態であっても、CPUの型番に表示されるいわゆる定格周波数よりは高い周波数で動作します。コア数もTDPも変わっていないモデル
コア数もTDPも変更が無いモデルについては、Baseクロックが0.1もしくは0.2GHz向上していて、それにともなってターボ周波数もその差で推移しているモデルが多いです。コア数は同じで、TDPが上がっているモデル
コア数が同じけれどもTDPが上がっているモデルは、ベース周波数・ターボ周波数いずれも上げ幅が増えています。
コア数が変わっているモデル
こちらは、5220, 5218,4216の3モデルはコア数が増え、TDPも上がっています。それにともなってクロック周波数もかなり向上しています。 また、6252,6238などはコア数が増えた分、クロック周波数の上げ幅が少なめですが、6230だけはTDPが同じでコア数が4つも増えていてターボ周波数も0.2-0.3GHz向上しているので お買い得感がありますね。
まとめ
今回は、コア数とクロック周波数に絞って比較をしてみました。 これだけ見るとだいたいの性能差が想像できそうな気がしますが、Cascadelake XeonにはApache Passという新しいメモリ技術も備えられています。 Apache Passは、Optane SSDなどにも使われている3D Xpointをメモリモジュールのスロットに搭載するタイプの技術で、これによりコストを抑えて大容量メモリを搭載できるようになります。(メモリとしてではなく、不揮発性の高速ストレージとしても使用できるモードもあります。) このあたりは、実アプリケーションでどのような性能が出るのか楽しみなところなので、入手でき次第試して紹介したいと思います。