8年目 エンジニア Aさん

地元・未経験からキャリアチェンジ。“頼られるエンジニア”を目指して ——
入社8年目 エンジニア Aさん

【 入社8年目、 製造現場の頼れる存在に! 】

全くの別業種から未経験で当社に転職し、今では研究者向け高性能計算サーバの製造・セットアップ・検証を担うエンジニア。
ハードウェアからOS設定、負荷試験まで幅広く対応し、頼れるエンジニアとして日々進化中のAさんに、
未経験からいかにして「頼られる存在」へと成長したのかお話を伺いました。

「自分で考えて動ける」環境を求めて

まずはじめに、この会社に入社されたきっかけを教えてください。

前職は工場で働いていたんですが、決められた作業を繰り返す毎日で、やりがいがまったく感じられなかったんです。それで、「もっと自分で考えて動ける仕事がしたい」と思って転職を決めました。あと、会社が地元のつくばにあったのも大きなポイントですね。

まったく違う業種からの転職だったんですね。地元でのやりがいある仕事を求めての転職、納得感があります。
未経験でのスタート、不安はありませんでしたか?

Linuxも触ったことがなく、タイピングもおぼつかない状態でした。そんな私にも、先輩たちは本当に丁寧に教えてくれて。
たくさんご迷惑をおかけしたと思いますが、おかげで今では自信を持って業務に取り組めるようになりました。

1台のマシンに真剣勝負。製造現場の1日

現在担当されている「コンピュータの製造」の仕事について、具体的に何をしているのか教えてください。
どんな1日を過ごしているのでしょう?

主に、サーバ機器を組み立てたり、初期設定をしたりしています。たとえば、ある日の流れはこんな感じです。

・ 朝、ミーティングで進捗共有
・ パーツの準備からサーバの組み立て
・ チェックを受けて、起動確認
・ BIOSやBMCのアップデート
・ OSインストールや初期設定スクリプトの実行
・ 帰宅前に負荷試験を実行
・ 翌日、試験の結果を確認しつつ、OSの設定等を実施

特に意識しているのは、少しでも違和感があればすぐに上司に報告することです。
扱っているパーツは高価で繊細なので、問題を未然に防ぐ判断力と慎重さが求められます。

高価なパーツを扱う上での「すぐ相談する」姿勢は、信頼性の高い製造に欠かせないポイントですね。
この仕事をしていてやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?

やっぱり、自分が組み上げたサーバが無事に起動したときですね。
問題なく起動した安心も大きいですが自分が作ったものが正常に認識されて動く、というのは感慨深いものがあります。

経験が活きる瞬間

自分の手で組み上げたものがしっかり動作したときの達成感、ものづくりの醍醐味ですね。
これまで積み上げてきた「経験が活きてるな」と感じるのは、どんなときですか?

サーバのエラーメッセージや症状を見て、原因をある程度推測できるようになってきました。たとえば、増設案件の準備や問い合わせ対応の検証の際に、社内でバックアップデータからサーバを復元することがあります。ただ、復元後にサーバが正常に起動しないこともあります。最初の頃は原因が分からず、すべて始めからやり直していました。そのため、時間のかかるデータ同期も再度実施することになり、後続の作業にも影響していました。
今では、起動失敗時のエラーメッセージや挙動を見て、何が原因かをある程度見極めたうえで対応できるようになり、復元作業にかかる時間を大幅に短縮できるようになりました。その結果、検証作業にもスムーズに移行でき、業務全体の効率化にもつながっていると感じています。

「頼られているな」と感じる場面があれば、ぜひ教えてください。

納品済みの解析サーバシステムのOSを入れ替える案件を担当した時です。これはお客様のサーバから一旦データを削除する必要がある作業なので、ちょっとしたオペレーションミスが取り返しのつかない事態を引き起こす可能性があります。そこで、事前に現地と同じような環境を社内に構築し、入念に作業計画を作成しました。
その作業計画のおかげでミスなく安全に作業を完了することができて大きな自信にも繋がりましたし、そういった重要な作業を任せてもらえるようになったことで「頼られている」と実感できています。

困難を乗り越え、さらなる高みへ

逆に、大変だったことや印象に残っている出来事はありますか?

入社2年目くらいのときに誤って社内のサーバーのOSを削除してしまったことがあり、それが未だに記憶に残っています。
そのサーバはOSのバックアップデータが残っていたのでなんとか復旧することができたのですが、コマンドを打つことの責任の重さを痛感しました。
サーバにログインしていることを忘れて削除コマンドを実行してしまったことがそもそもの要因だったので、今では削除系のコマンドを打つ前に必ずログイン先のホスト名を確認するようにしています。

そういった経験を経て、今のAさんがあるんですね。チームの雰囲気はどんな感じですか?

すごくありがたいのは、わからないことがあったときに、上司や同僚たちがちゃんと真剣に向き合ってくれるところです。どうしたらいいかを一緒に考えてくれるし、「自分で考えて答えを出せるようになろう」と思わせてくれます。
だから僕もこれまでの経験を活かし、チーム全体の技術力向上に貢献できる“頼られる側”の存在として、さらに高みを目指していきたいです。

ご自身のこれからの目標ですね。

そうですね。「この人に聞けば大丈夫」と思ってもらえるような頼れるエンジニアになれたらうれしいです。

未経験でも大丈夫。きっと「楽しい」が見つかる

最後に、これからエンジニアを目指す人や、転職を考えている方に向けて、ひと言お願いします。

僕みたいに未経験でも、やる気と学ぶ気持ちがあればきっとやっていけます。覚えることはたくさんありますが、そのぶん「できること」もどんどん増えていくので、やりがいのある仕事だと思います。その中で、きっと“楽しい”と思える瞬間に出会えるはずです。
一緒にがんばりましょう!


採用担当者からひとこと

Aさんのインタビューを通じて、ものづくりの現場にある緊張感やチームの温かさ、未経験から困難を乗り越え着実に成長を遂げてきたリアルな姿が伝わったのではないでしょうか。
過去の経験を糧にさらなる高みを目指す姿勢は、多くの読者に勇気を与えるはずです。
もし「今の仕事、ちょっと物足りないな」と感じている方がいたら、ぜひ新しい一歩を踏み出してみてください。